大内婦里ゝ置物
永楽妙全(陶芸)、芦田真阿(指物)、上田南嶺(画家)の三人による合作となります。
両車に付く扇子型などの陶器飾りを妙全、ぶりぶりの木地を真阿、彩色を南嶺がそれぞれ担当し制作した、大変珍しい置物です。
タイヤは実際に動かすことは出来ませんが、陶器のそれぞれに永楽印を押しているなど細部までこだわって制作されている事が伝わる出来栄えですので、茶席の脇床などに飾って頂けたら嬉しく思います。
永楽妙全 (1852-1927)
京都の女性陶芸家。本名は悠。夫は永樂得全(14代 善五郎)
善五郎の名は継いでいないが、技量は高い。
二代芦田真阿(1870-1928)
大阪生まれの指物師。名は真七、号は木好軒、指真。
初代芦田真平の長男。
上田南嶺(1858-1943)
安政五年京都伏見に上田征輔の子として生まれる。
明治八年に四条派画家の渡辺祥益に入門。大正七年
伊丹の醸造元、十一代小西新右衛門が伊丹古城下に招き、永住した。
横:19.5糎 長:29.5糎