制作途中でひしゃげた壺に、下駄を履かせてバランスを取った状態の葉茶壺です。
元々別の方の花押があり、その上から不白の在判が壺底にされているという珍しい形態をしています。
飾り紐や口覆仕覆なども付いておりますので、そのまま飾ることも可能ですが、落としを入れ花を生けても良いかと思います。
箱は壺がふたつ入るように出来ていますが、その内ひとつのみ、伝来しております。
川上不白(かわかみふはく)
1719-1807 紀伊新宮で生まれる。
表千家七代の如心斎天然宗左に入門。師命を受け、江戸に茶の湯を広めた。
江戸千家の流祖。宗雪のち不白と称す。
奥:22.5糎 高:22糎