藪内流五代である不住斎竹心の自画賛。
「難計世間事 不時起浪風 知哉成那地 名利心淵中」
「世の波に起こす 古人呼ぶ声ハ 浪水と此興す」竹心(不住斎印)
※箱書は藪内流十一代透月斎の識箱となります。
軸先にも蒔絵が施されております。
五代 不住斎竹心紹智(1678-1745)
美濃大垣の医師南條玄斎の末子、不住斎竹心と号す。
高い学識と豊かな文筆の才を有しており、中興の祖として茶道界全体への影響も大きい。延亨2年、69歳没。
十一代 透月斎竹窓紹智(1865-1942)
九代宝林斎の長男。透月斎竹窓と号す。
岡山曹源寺の師家、枕流軒(ちんりゅうけん)老師に参じた。参禅の傍ら漢籍と書を山本亡洋に学び、画は森寛斎に師事した。昭和17年、78歳没。
縦:116糎 横:56糎