十四代得全の妻である妙全の作。
箱書によれば、当時三十個造ったうちの一。
十一代透月斎の識箱が添います。
平茶碗は金箔が少し剥がれ落ちています。
桃山百双とは、柳橋水車の図が描かれた桃山時代の屏風。
豊臣秀吉から藪内初代・剣仲が拝領した桃山時代の屏風の事。
蓋表
仁清写茶碗 桃山土以 善五郎造
蓋裏
従 豊公藪中斎有飲
桃山百双屏風之倣図式
大正七初冬 参十之内 透月斎識
※福田家旧蔵
永楽妙全 (1852 - 1927)
京都の女性陶芸家。本名は悠。夫は永樂得全(14代 善五郎)
善五郎の名は継いでいないが、技量は高い。
十一代 透月斎竹窓紹智(1865-1942)
九代宝林斎の長男。透月斎竹窓と号す。
岡山曹源寺の師家、枕流軒(ちんりゅうけん)老師に参じた。参禅の傍ら漢籍と書を山本亡洋に学び、画は森寛斎に師事した。昭和17年、78歳没。
平茶碗…高:8.0cm、口径:9.2cm
筒茶碗…高:13.3cm、口径:5.2cm