松平治郷(不昧公)筆 一行書幅
歴代の松江藩主の中で、松江藩中興の祖とされるのが、大名茶人として名高い松平家7代藩主の松平治郷(1751~1818年)です。「不昧公」の名で今も多くの人に親しまれていますが、これは1806年の隠居後に剃髪して名乗った号「不昧」からきています。
藩主となった当時の松江藩は財政難でした。治郷の父・宗衍は財政改革を推し進めましたが、度重なる天災、幕府から命じられた社寺改修といった出費のため成果は上がらず、1767年に数え年17歳だった治郷に後を託して隠居しました。
▼特集 座談会
茶道具賞玩 松平不昧公筆 一行書 「一超直入如来地」
縦:105糎 横:28.3糎