企画展 「阿弥陀如来 -浄土への憧れ-」 根津美術館 2022-05-23 UP

企画展
阿弥陀如来
-浄土への憧れ-
会期: 2022年5月28日(土)~7月3日(日)


■概要
 誰もが知るほとけである”阿弥陀さま“。しかし、阿弥陀如来とは、一体どのようなほとけ様なのでしょうか。おそらく多くの方々は、「極楽浄土にいるほとけ様」という漠然としたイメージをお持ちなのではないでしょうか。阿弥陀如来は飛鳥時代にはすでに信仰されており、平安時代に密教が伝来したのちも尊ばれました。さらに浄土信仰が盛んになると、極楽往生へと導く救いのほとけとして国中で崇められるようになりました。阿弥陀如来とその信仰は、日本仏教の展開とともに実にさまざまな様相を見せ、仏教美術の柱の一つとなっていったのです。
 根津美術館には、コレクションの礎を築いた初代 根津嘉一郎(1860〜1940)が蒐集した、仏画や仏像をはじめとする仏教美術が数多く所蔵されています。嘉一郎は無神論的思想の広がりを憂いて、その晩年に仏教思想の教導のため無宗派寺院の建立を目指していました。
なかでも阿弥陀如来にかかわる収蔵品は豊富で、重要文化財や重要美術品に指定されている優品も複数あります。この展覧会では、館蔵品の仏画を中心として、日本における阿弥陀信仰の歴史とその広がりを概観するとともに、高麗における作例もあわせて紹介いたします。
 この展覧会が、阿弥陀如来にかかわる美術の華麗で多様な世界を知る機会となれば幸いです。

■同時開催
◎展示室5 注文された舶来物
江戸時代初期、東南アジアやヨーロッパとの交易が盛んになると共に、大名や茶人たちは新しい茶陶を海外に求めるようになりました。眼を世界に広げて注文された、舶来物のやきものをお楽しみください。


阿蘭陀色絵煙草葉文水指
フランスまたはオランダ 17世紀
根津美術館蔵

オランダにも見本をつけて茶の湯の茶碗や水指、食器が注文された。煙草葉文の水指はその一つ。華やかな雰囲気を見せている。

◎展示室6 雨中の茶会
雨の中の茶会も、道具の如何によって風情溢れる楽しいひと時となります。梅雨時にふさわしい茶道具約20 件を取り合わせます。


茶杓 銘 さみだれ五月雨
共筒 小堀遠州作
日本・江戸時代 17世紀
根津美術館蔵

江戸初期の大名茶人・小堀遠州の手による茶杓。節下にある小さな虫食いを梅雨(五月雨)時の夜空にあらわれた星に見立て、銘とした。

■会期: 2022年5月23日(土)~7月3日(日)
■休館日: 毎週月曜日
■開館時間: 午前10時~午後5時(入館はいずれも閉館30分前まで)
■入場料: オンライン日時指定予約 一般1300円 学生1000円
※障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料

▼▼詳細は、根津美術館ホームページへ▼▼
https://www.nezu-muse.or.jp

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