第491回 東茶会 2022-07-29 UP

 
 
 令和4年7月8日・9日の二日間、東京美術倶楽部で「東茶会」が催されました。5月に引き続き、感染対策のため一席の人数を少なくし、通常は一日の開催だが二日間に渡って開かれました。 
 今回の席主は、二人とも裏千家業躰 日々庵 故 鈴木宗幹先生の所縁の方。
 濃茶席は、茶の美参加店でもある古角帆粋庵氏が懸釜し、寄付から本席にかけて、鈴木宗幹先生との思い出のある道具で揃えられました。

 
 薄茶席は、広尾 祥雲寺ご住職 岩崎宗瑞氏が懸釜し、「二年前の七月に懸釜の予定でしたが、ご承知の通り茶会が出来ませんでした。コロナや戦争など様々な出来事があり未だ収束至っておりませんが、こうして皆様とお茶を飲む事が出来ることに大変感謝しております。」と冒頭に話されました。花入は南蛮の水盤で、「宗幹先生がこの時期によく水盤にお花を生けられことを思い出し、生けさせていただきました」との事。両席とも宗幹先生の面影が偲ばれる席でした。

 
 点心席は神楽坂に店を構えるミシュラン星店の懐石一文字さん。季節の彩り料理が縁高とお椀に盛られ、両席主の思いを表現されていました。

▼次回の東茶会は…
【会員制】
日時:令和4年9月18日(日)・19日(月・祝日)
場所:東京美術倶楽部

済美庵(濃茶席)宮武慶之氏
花の間(薄茶席)青井宗恕氏
点心 吉兆調製

問合せ先 東茶会事務局 那須屋内 野口明嗣 090-8801-7048

 
茶道具特別展 東京トートアンティーク
茶の美メールマガジン